スクールワイドPBIS

岸和田市立野村中学校が、「子どもの良さを認める指導」の実践を行動分析学会でポスター発表しました。

大阪府岸和田市立野村中学校では、昨年度より、「子どもの良さを認める指導(スクールワイドPBIS)」を導入し実践してこられました。そして、2024年9月13日(金)〜16日(日)に駒澤大学で行われた、日本行動分析学会2024年度年次大会第42回年次大会において、岸和田市立野村中学校の先生方が、いままでの実践をポスター発表されました。ポスター発表の時間は2時間でしたが、多くの方に関心を持っていただいて、説明をされていた先生方は全く休む間もないほどでした。

この取り組みでは、暴力行為の減少、新規不登校生徒数の減少、子どもたちの自己肯定感の向上などが見られいます。「子どもの良さを認める指導」は、子どもたちの行動改善のために行う教育上の総合的なアプローチです。PBISだけの取り組みではなく、PBISがより効果的に働くための仕組みや、生徒同士、生徒と教師、生徒と保護者の関係性をより向上させるための取り組み、生徒が適切な行動を考え、適切な行動を学ぶ取り組みなどが含まれています。また、最終的には、大人に言われるのではなく、子どもたちが適切な行動を自分たちで判断してできるような指導上の工夫をしています。

野村中学校の実践内容の詳細はこちらをご覧ください。

一緒に野村中学校の発表に関わっていただいた、国際武道大学 長島章先生(過去に公立中学校でのSWPBSの実践経験がある)が、「大学クラブにおけるPBISの実践報告」のポスター発表をしましたので合わせてご紹介します。この実践では、ラグビー部が大切にする「価値観」と、その「価値観」にあてはまる適切で具体的な行動(大学生として適切な行動)を学生たちが考案しました。学生たちにその行動が見られたら監督やコーチが言葉による強化を行うもので、TILAの「認める指導」の方法と同様のやり方をしています。その適切な行動(標的行動)の中のひとつに「授業に出席する」があります。今回の実践では学生たちの欠席率が大幅に減少しています。また、ここではデータをお示ししていませんが、ラグビー部が大切にする「価値観」を自我関与して作成した2・3・4年生と今年度入学して「価値観」の作成に自我関与していない1年生の授業欠席率には、大きな違いが出ていました。1年生は入学後に欠席率が上昇しますが、2・3・4年生の欠席率は低いままでした。取り組むことに子どもが自我関与することは、いかに大切であるかがわかります。そして、この発表では、石黒が考案したA/N分析表を使っていただいて、その結果をテキストマイニングしています。